未開民族 《民族・歴史・生活》
「民族」の用語法のうちでも極端な粗さを伴う大範疇は、「文明」に属すると意識する人々による、文明対未開という二項対立思考に基づく人間分類の端的な例である。
とくに「地理上の発見」を契機とした西欧人たちに、この傾向が顕著にみられたのであり、また時代をさかのぼって古代ギリシア人が使ったバルバロイbarbaroiということばは、言語の通じない異民族への蔑視(べっし)の観念に基づいていたらしい。
また、中国においては古代の南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)をはじめ、(ヤオ)、(リャオ)、(トウ)、(ロロ)、蛋民(たんみん)などのように、人間以下の存在である獣や虫の意を加えて、周辺の異民族の名称を表した文字が、何千年にもわたって用いられた。
古代日本においても、辺境の異民族に対して蝦夷(えみし)、熊襲(くまそ)、隼人(はやと)などのように動物を表す字をあてて記されたし、室町時代以降の南蛮人などの表現にも、同様の発想が推測される。
このような思考を自民族中心主義(エスノセントリズムethnocentrism)というが、これは古今東西にわたり、けっして珍しい現象ではなく、むしろあらゆる人類社会にほぼ普遍的にみられるものである。
とくに「地理上の発見」を契機とした西欧人たちに、この傾向が顕著にみられたのであり、また時代をさかのぼって古代ギリシア人が使ったバルバロイbarbaroiということばは、言語の通じない異民族への蔑視(べっし)の観念に基づいていたらしい。
また、中国においては古代の南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)をはじめ、(ヤオ)、(リャオ)、(トウ)、(ロロ)、蛋民(たんみん)などのように、人間以下の存在である獣や虫の意を加えて、周辺の異民族の名称を表した文字が、何千年にもわたって用いられた。
古代日本においても、辺境の異民族に対して蝦夷(えみし)、熊襲(くまそ)、隼人(はやと)などのように動物を表す字をあてて記されたし、室町時代以降の南蛮人などの表現にも、同様の発想が推測される。
このような思考を自民族中心主義(エスノセントリズムethnocentrism)というが、これは古今東西にわたり、けっして珍しい現象ではなく、むしろあらゆる人類社会にほぼ普遍的にみられるものである。
update:2010年01月30日
